点心、飲茶
広東料理の達人
 

ちまき(粽)

広東料理の「点心、飲茶」の定番メニューの一つは、粽です。ちまきとは水につけておいた、もち米を笹などの葉っぱで包み、イグサなどで縛った食べ物です。ちまきの調理方法は、「蒸す」、「煮る」二つありますが、笹の香りを引き出すためには水で煮たほうが良いです。イグサを用意するのはなかなか大変なので、頑丈な糸を何重巻きにして代用しても大丈夫です。ただし、ちまきを食べる時、イグサの場合は手で簡単に取れますが、糸の場合は、はさみを使うしかありません。

ちまきの由来

中国の多くの伝統的な食べ物の中で、粽の歴史は最も古いです。ちまきは、中国の有名な詩人である屈原(くつげん)を祭るために、作られた食べ物でした。川に身を投げた屈元によって発明された粽は、中国の南北朝時代にすでに民間で大流行したので、その歴史がいかに古いかはお分かりでしょうね。屈元の命日は5月5日ですが、お魚たちが屈元を食べないようにもち米を皮に投げたことから粽が誕生しました。中国では5月5日(旧暦)「端午節(中国語でduanwujieと言います)」に粽を食べる習慣があります。

中国のちまき

日本で粽と言えば、三角形が最も一般的ですよね。しかし、粽の産みの親である中国では地域によって三角形のほか、正方形、長方形、尖った三角形、四角形など様々な形をした「ちまき」があります。中国北方地方のちまきは、とてもシンプルで白米を笹の葉っぱに包み、お砂糖につけて食べます。ちまきにせいぜいナツメを入れるぐらいで、「中身が入っていない粽」という表現がぴったりかも知れません。広州など南方のちまきは、日本人に一番馴染み深い味付けのちまきです。

広州のちまき

日本の「端午の節句」は、言うまでもなく中国から伝わってきたものです。でも、ご存知のとおり日本には「端午の節句」に、ちまきを食べる習慣はありません。日本でごく一般的に食べられている粽は、広州など中国南方地域で作る粽です。広州では、もち米に鶏肉、人参、竹の子などで味付けをした粽を「点心、飲茶」で食べることが多いです。

中国各地方のちまき

広大な領土を所有して中国は、地域によって飲食習慣はかなり違います。北京を中心とした北方では青い笹の葉っぱで米に味付けをしていない粽を食べますが、広州を中心とした南方では斑点がついている黄色い笹の葉っぱで、もち米に味付けをした「ちまき」を食べます。5月5日(陰暦)の「端午節」に粽を食べることには変わりありませんが、さっぱりした北京と広州のちまきの味はまったく違います。北京では笹の葉っぱの香りを重視していますが、広州ではもち米の味付けに非常にこだわりがあります。

ちまきの葉は捨てずに取っておく

ちまきは葉っぱを取って食べますが、一度使った笹の葉っぱは笹の香りがまだ残っているので捨てるのはもったいです。外で食べる場合は仕方ありませんが、自宅で「ちまき」を食べる時には笹の葉っぱを捨てないでください。きれいに洗って干しておけば2、3回は十分使えます。ちまきの作り方はそれほど難しくないので、レシピを見ながらぜひ一度作ってみてください。その時、捨てないでちゃんと取っておいた笹の葉もぜひお使いください。

中華ちまきの変化

中国の人は、ご家庭で気軽く、簡単にちまきを作ります。端午の節句に関係なく、ちまきを作りまたよく食べます。北京の粽は、広州の粽に比べると一回りも二回りも大きいですが、近年一口ちまきが大変流行っています。一口ちまきは、なつめ、小豆、栗、ぶどう、チャーシュー、ハム、牛肉、八宝など様々な味を一遍に楽しむことができるので非常に人気があります。大きなものは二つ食べるだけでお腹一杯になってしまいますが、小さいサイズの粽は一遍に5、6個は普通に食べられます。

中華ちまきレシピ

材料(10個分)

笹の葉っぱ10枚、もち米2カップ、甘栗10個

作り方

  1. 研いだもち米を一晩中お水に浸けておきます。
  2. 笹の葉っぱは、熱湯で茹で水に浸けておきます。
  3. 笹の葉っぱを三角のポケットを作り、もち米をつめます。(三角のポケットにもち米を6分目ぐらい入れてください。もち米を詰めすぎないようにお気をつけてください。)
  4. もち米の真ん中に甘栗を一つ入れてください。(なつめをいれても良いです)
  5. 形を整えながらしっかり包み、タコ糸で結びます。
  6. 蒸し器で30分蒸したら「簡単中華ちまき」の出来上がりです。(好みで砂糖醤油をつけて食べてもおいしいです)

ちまき


このページをブックマークする